フィッシングメール・偽SMSの見分け方と、届いたときの対処

最終更新 2026年10月7日

メールの一覧を見ながら入力する手元
Photo: cottonbro studio / Pexels

メールやSMSの見た目だけで判断せず、公式アプリや登録済みのブックマークからサービスを確認しましょう。偽サイトを開いてしまったら操作を続けず、IDやパスワードを入力した場合は変更します。怪しいメールの情報提供と、被害を受けた場合の相談は分けて進めてください。

見た目では見分けにくい

本物らしいメールが届いたとき、文章や表示された名前から結論を出そうとして迷うことがあります。警察庁は、リンクの見た目だけで真偽を判断することはとても難しいと説明しています。差出人の表示だけを見てメールの真偽を判断することも難しいとしています。警察庁『フィッシング対策』

この記事では、見た目を細かく調べ続けるより、確認する入口を変える進め方を案内します。どのサービスの話かを読み取り、そのサービスを公式の入口から確認する、という順番に整理しましょう。メールの内容が気になることと、そこにあるリンクを開くことを分けて考えてください。

家族や同僚と確認する場合も、「文章が自然か」「ロゴが見慣れたものか」という話だけで手続きを決めず、公式の入口から何を確認するかを一緒に整理しましょう。見た目の判断がつかないままでも、次に取る確認の行動を選ぶことはできます。

ノートパソコンの前でスマホを持つ手元
Photo: Jakub Zerdzicki / Pexels

確かめ方は入口から見直す

警察庁は、前もって登録した公式サイトのブックマークや公式アプリを活用するよう案内しています。総務省も、公式サイトのアドレスをブラウザーに直接入力することや、ドメイン名が一致しているかを確認することを案内しています。警察庁『フィッシング対策』 総務省『フィッシング詐欺とは? | 国民のためのサイバーセキュリティサイト』

アドレスを確認して判断を迷った場合は、そのリンクを開いて確かめる方向に進まず、公式の入口へ戻りましょう。入力する前に一度立ち止まることは、フィッシング対策協議会も呼びかけています。「内容を読む」「公式の入口から確認する」「必要な手続きか考える」という作業を分けてください。フィッシング対策協議会『フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | 報告書類 | 月次報告書 | 2026/08 フィッシング報告状況』

確認のメモには、メッセージが求める操作と、自分が公式の入口で確認したいことを別々に書きます。たとえば、アカウントの確認が必要か気になった場合も、メッセージのリンクを開くこと自体を目的にせず、サービスで確かめたい内容として整理しましょう。

お詫びや「お知らせ」を装う連絡

フィッシング対策協議会は、アカウントの制限を知らせるようなメールによる誘導を注意喚起し、公式アプリやブックマークからサービスへアクセスするよう案内しています。お知らせに見える文面であっても、確認の入口を変えるという対処は同じです。フィッシング対策協議会『フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | ニュース | 緊急情報 | 国内ISPの認証情報を不正利用して送信され』

漏洩のお知らせを受け取ったときも、メールに書かれたリンクからそのまま情報を入力せず、利用先の公式発表へ戻って確認しましょう。このページでは、特定の事故と届いたメールの関係を判断しません。「お詫び」という件名を理由に入力を始めず、何の確認や手続きを求められているのかを整理してください。

漏洩の対象かどうかを確認する作業と、届いたメールが本物かどうかの判断を混ぜないようにしましょう。公式発表で何が漏れたとされているかを確認した後、パスワードやカード情報への対応が必要なら、最初にやることから各ガイドへ進んでください。

開いてしまった・入力してしまったら

フィッシング対策協議会は、偽サイトを開いてしまった場合はブラウザーを閉じるよう案内しています。画面で操作を続けず、何をしたかを振り返りましょう。フィッシング対策協議会『フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | 報告書類 | 月次報告書 | 2026/08 フィッシング報告状況』

普段使うIDやパスワードを偽サイトに入力した場合は、同じ認証情報を使うサービスでパスワード等を速やかに変更するよう警察庁が案内しています。被害に遭った場合には、サービスを提供する会社への相談と、警察署またはオンライン受付窓口への通報・相談も案内されています。警察庁『フィッシング対策』

対応を整理する際は、次の項目を分けて書いてみてください。

記憶が曖昧な部分は、そのまま不明として残しましょう。状況を調べるために同じリンクを開き直すことは避けてください。具体的な変更の進め方はパスワードのガイド、カードの相談についてはカード情報のガイドで確認できます。

報告先と相談先を分ける

フィッシング対策協議会への情報提供では、メールのリンクをクリックせず報告受付先へ転送する方法が案内されています。転送が難しい場合は件名、差出人名、日時、概要などを伝え、SMSの場合は画面の画像をメールに添付します。フィッシング対策協議会『フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | フィッシングの報告』

警察庁は、フィッシングサイトを見つけた場合の通報先として、インターネット・ホットラインセンターのフィッシング110番を案内しています。被害の相談については、警察署等への相談と分けて確認しましょう。警察庁『フィッシング対策』

情報提供をしたことと、パスワード変更や被害の相談が済んだことは別の項目にして残してください。最後に、入力した情報に対して必要な対応があるかを見直し、次に連絡する窓口や、まだ聞けていない質問をメモして作業を整理しましょう。

相談先から案内を受けた場合は、その説明と自分が実際に終えた操作を分けて記録しましょう。

出典